レイ・アレンの魅力は、何といってもスリーポイントシュートにあります。
他の誰も真似できない、美しいシュートフォーム。
美しい、と言っても、しっかりと膝を曲げて、手首を柔らかく、という美しさではなく
膝の曲はどちらかと言うと浅く、手首でシュートを放つという
とにかく早く、高く、ブロックしずらい「機能美」にあふれるシュートフォームです。
今でこそ、スリーポイントシューターとして名高いレイ・アレンですが
ルーキー、若手時代は身体能力の方がメインの選手だったと記憶しています。
身体能力を生かしたドライブ、ドライブからのダンクに加えて
クイックシュートがどんどん磨かれていったようなイメージです。
ミルウォーキー・バックス時代は身体能力メイン、
シアトル・スーパーソニックスに移籍した頃が、身体能力に優れ、シュートフォームに磨きがかかった
最も得点能力の高い時期だったと思います。
シューターとしてのレイアレンは、本当に物凄いです。
1on1でドリブルしながら、フッとボールを手にしてのクイックシュート、
PGにボールを持たせ、味方スクリーンを使ってVカットからボールをキャッチして即リリースシュート。
同じくPGにボールを持たせ、両ローポストにいる味方スクリーンを2枚使って逆サイドに切れて
ボールを受け取ってからのクイックシュート。
これらのシュートは本当に圧巻です。
Vカット、逆サイドに切れてからのシュート、
リングと逆方向への動きからボールを受け取ってからのクイックリリースは
見た目以上に本当に難しい技術です。
これができれば日本人もNBA選手になれるのでは、と思えるほど。
このクイックモーションの機能美にあふれるシュートを武器に
レジー・ミラーの歴代スリーポイント成功数2560を抜き、まだまだ新記録を更新中です。
レギュラーシーズンMVPを取るのは難しいかもしれませんが
ぜひ、もう一度ファイナルを制し、ファイナルMVPを獲得してほしいです。
ファイナルMVPはKGも取っていないのですが
KGか、このレイアレンにはぜひ獲得してもらいたいタイトルです。
あとは、スリーポイント成功数を何とか3000以上にまで。
本人のモチベーションが落ちない限り、3000という数字は十分にクリアできる数字だと思います。